注目の論文
【エピジェネティクス】ブタの脂肪組織におけるDNAメチル化地図
Nature Communications
2012年5月23日
Epigenetics: Mapping fat genes in pigs
3種のブタの脂肪組織において調節を受ける遺伝子の位置決定について報告する論文が、今週、Nature Communicationsに掲載される。この3種類のブタは、それぞれ脂肪量が異なっており、したがって、今回得られた知見は、肥満に関係する遺伝子に関して重要な意味を持っている可能性がある。
遺伝子は、DNAメチル化によって調節されることがある。これは、エピジェネティックな調節として知られ、遺伝子発現に影響を与える。今回、X Li、R Liたちの研究チームは、肥満におけるエピジェネティクスの役割を解明するために、脂肪組織の遺伝子に見られるエピジェネティックな刻印の位置決定を行った。今回の研究では、異なる脂肪量になるように飼育された3種類のブタの8つの身体部位から得た組織を用いた。その結果、DNAメチル化のパターンが、性別、種類、解剖学的部位によって異なっていることが判明した。こうした研究結果は、肥満と脂肪組織調節における遺伝子発現調節について解明を進めるための基盤となる。
doi: 10.1038/ncomms1854
注目の論文
-
11月14日
医学:豚からヒトへの腎臓移植の長期経過観察Nature
-
11月14日
生態学:鳥インフルエンザがサウスジョージア島の繁殖期のゾウアザラシ個体数を半減させるCommunications Biology
-
11月13日
気候変動:ムンバイにおける異常降雨に関連した不均衡な死亡率Nature
-
11月11日
加齢:多言語使用は老化の加速を防ぐかもしれないNature Aging
-
11月11日
バイオテクノロジー:超音波がマウスの脳卒中後の脳内残留物を除去するのに役立つNature Biotechnology
-
11月6日
神経科学:時間の経過とともに発達する脳の変化を解明するNature
