Nature Ecology & Evolution

生態学と進化の研究コミュニティーのための Nature 関連誌として、オンライン限定ジャーナルNature Ecology & Evolution を2017年1月に創刊しました。

Nature Ecology & Evolution は、生態学および進化生物学の全領域に目を向け、分子、生物個体、集団、群集および生態系のレベルでの研究に加えて、社会科学の関連領域も対象とします。Nature Ecology & Evolution は、生物の多様性のあらゆる側面に関心のある全ての研究者と政策立案者がともに、この分野の最も優れた重要な進歩について知り、また、関連する時事問題を議論するための場を提供します。オンライン限定の月刊ジャーナルではありますが、Nature Ecology & Evolution の対象範囲は広く、掲載論文はきわめて幅広い領域の科学者の目に触れることになります。

すべての Nature 関連誌と同様にNature Ecology & Evolution も、専門のエディターからなる専任チーム、公正かつ厳格な査読プロセス、高水準の原稿整理と制作、迅速な出版、編集の独立性を特徴としています。

最新Research

生態–進化動態に関してゲノムデータから明らかにできること

What genomic data can reveal about eco-evolutionary dynamics

掲載

自然界の生態–進化動態に関する研究は魅力的だが容易ではない。このPerspective論文では、生態–進化動態の裏にあるメカニズムを理解して自然界の進化や生態に関する予測を導くために、ゲノムデータをどのように利用できるかを論じている。

侵略的外来種による花粉媒介者と授粉へのリスク

Risks to pollinators and pollination from invasive alien species

掲載

侵入種は、生態的ネットワークの改変、新たな病気の脅威、栄養摂取量の低下など、さまざまな形で授粉に影響を与える場合がある。このReview論文では、そうした脅威を評価し、IPBESの報告に立脚して、花粉媒介者や授粉に対する侵略的外来種の影響を統合している。

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著者インタビュー

大規模な比較トランスクリプトーム解析で、ミトコンドリアの縮退機序を探る!

橋本 哲男氏、神川 龍馬氏、稲垣 祐司氏

生物の進化系統樹上には、一度獲得したミトコンドリアの機能を二次的に縮退させた真核微生物が散見される。残された構造体は「ミトコンドリア関連オルガネラ(MROs)」と総称されるが、その大きさ、失った機能、残された機能等は実に多様で、謎も多い。今回、筑波大学の橋本哲男さんらは5カ国からなる国際チームを組み、嫌気性の真核単細胞生物の一群、メタモナス類に属する18種を対象に大規模な比較トランスクリプトーム解析を行い、ミトコンドリアを縮退させた道筋の一端を明らかにした。

食虫植物の進化がゲノム解読から明らかに

長谷部 光泰氏、福島 健児氏

植物なのに、虫を捕らえ、食べる食虫植物。この不思議な生き物は、いったいどのように進化してきたのだろうか。このほど、自然科学研究機構基礎生物学研究所の長谷部光泰さんと米国コロラド大学の福島健児さんらは、食虫植物フクロユキノシタのゲノム配列を明らかにし、さらに捕らえた虫を分解する消化酵素の進化について解明して、Nature Ecology & Evolution 3月号に発表した。食虫植物の進化の謎解きに挑むお二人に聞いた。

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