Nature Ecology & Evolution

生態学と進化の研究コミュニティーのための Nature 関連誌として、オンライン限定ジャーナルNature Ecology & Evolution を2017年1月に創刊しました。

Nature Ecology & Evolution は、生態学および進化生物学の全領域に目を向け、分子、生物個体、集団、群集および生態系のレベルでの研究に加えて、社会科学の関連領域も対象とします。Nature Ecology & Evolution は、生物の多様性のあらゆる側面に関心のある全ての研究者と政策立案者がともに、この分野の最も優れた重要な進歩について知り、また、関連する時事問題を議論するための場を提供します。オンライン限定の月刊ジャーナルではありますが、Nature Ecology & Evolution の対象範囲は広く、掲載論文はきわめて幅広い領域の科学者の目に触れることになります。

すべての Nature 関連誌と同様にNature Ecology & Evolution も、専門のエディターからなる専任チーム、公正かつ厳格な査読プロセス、高水準の原稿整理と制作、迅速な出版、編集の独立性を特徴としています。

最新Research

手付かずの森林生態系の特別な価値

The exceptional value of intact forest ecosystems

掲載

重大な人為的劣化を免れている森林は、生物多様性、炭素の隔離と貯蔵、水の供給、および土着の文化とヒトの健康の維持にとって特別な価値があるという証拠が得られつつある。それを踏まえて著者らは、そうした手付かずの森林の保全を緊急に優先すべきだと論じている。

重要な植物プランクトン種における高度に可変的な競争能力の急速な進化

Rapid evolution of highly variable competitive abilities in a key phytoplankton species

掲載

実験室条件下では、海洋酸性化に対する植物プランクトンの進化的適応が示されている。今回、野外条件下ではこの適応が多面発現効果によって遮蔽されることが分かった。

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著者インタビュー

後肢発生研究で見えてきた、胴の長さの進化

黒岩 厚氏、鈴木 孝幸氏

地球上には、さまざまな胴の長さの脊椎動物がいる。最も短いものの代表例はカエルで、背骨の数は8つほど。最長はニシキヘビ(ヘビ亜目)などで、背骨は200以上あるという。名古屋大学大学院理学研究科の鈴木孝幸講師、黒岩厚教授らは、長年、後ろ足がいつ、どこに、どのような遺伝子の働きで作られるかを調べてきた。このほど、後ろ足を含む体の後方部分の構造を作る場所が、ただ1つの遺伝子で決定されることを突き止め、この遺伝子の発現タイミングが、後ろ足の位置、つまり胴の長さの多様性を生み出していることを見いだした。

大規模な比較トランスクリプトーム解析で、ミトコンドリアの縮退機序を探る!

橋本 哲男氏、神川 龍馬氏、稲垣 祐司氏

生物の進化系統樹上には、一度獲得したミトコンドリアの機能を二次的に縮退させた真核微生物が散見される。残された構造体は「ミトコンドリア関連オルガネラ(MROs)」と総称されるが、その大きさ、失った機能、残された機能等は実に多様で、謎も多い。今回、筑波大学の橋本哲男さんらは5カ国からなる国際チームを組み、嫌気性の真核単細胞生物の一群、メタモナス類に属する18種を対象に大規模な比較トランスクリプトーム解析を行い、ミトコンドリアを縮退させた道筋の一端を明らかにした。

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