Nature Reviews Materials
物理科学分野で初のNature Reviews誌
Nature Reviews Materials は、材料科学コミュニティーで熱心に読まれる初の学際的な専門レビュージャーナルとなることを目指します。そのために、材料科学分野をリードする研究者が執筆したタイムリーで信頼性の高いReviewとPerspectiveを掲載します。バランスのとれた詳細な分析を特徴とするこれらの科学論文に加えて、一次研究論文の概要を編集部作成のResearch Highlightの形式で掲載します。
Nature Reviews Materials は、Nature Reviewsシリーズ初の物理科学ジャーナルです。生命科学と臨床科学の分野で成功を収めた極めて高い編集基準を誇る16の既刊Nature Reviews誌に、新たに加わります。また本誌は、2002年創刊のNature Materials を補完する役割を果たします。
Nature Reviews Materials は幅広い読者層の関心を集めるよう工夫されています
- 材料科学のあらゆる領域の科学トピックをバランスよくカバーします。
- 材料の形成、計測、モデリング、製造など、さまざまな視点から科学トピックを取り上げます。
- 一次研究論文の概要をResearch Highlightの形式で掲載します。
最新Review
間葉系幹細胞工学における受容体制御
Receptor control in mesenchymal stem cell engineering
掲載
間葉系幹細胞(MSC)の運命は材料工学によって誘導される可能性がある。本Reviewでは、MSC増殖・分化におけるインテグリンと増殖因子受容体のクロストーク機構と、インテグリンと増殖因子受容体の相乗的シグナル伝達を誘発する材料設計戦略にスポットを当てる。
有機太陽電池用の非フラーレンアクセプター
Non-fullerene acceptors for organic solar cells
掲載
非フラーレンアクセプターは、過去3年間にわたって有機太陽電池に広く用いられてきた。本Reviewでは、最も有望な2種類の非フラーレンアクセプター(リレンジイミド系物質と縮合環電子アクセプター)に注目し、構造と特性の関係、ドナーとアクセプターのマッチング基準、デバイス物理について論じるとともに、この分野における今後の研究の方向性について検討する。
おすすめのコンテンツ
金属有機構造体由来のナノ材料
Nanomaterials derived from metal–organic frameworks
Nature Reviews Materials
掲載
Nature Reviews Materials 3, 17075 | doi: 10.1038/natrevmats.2017.75 (2012)
完全水分解のための粒子状光触媒
Particulate photocatalysts for overall water splitting
Nature Reviews Materials
掲載
Nature Reviews Materials 2, 17050 | doi: 10.1038/natrevmats.2017.50 (2012)
著者インタビュー
ボトムアップ法が拓くナノカーボン科学の新局面
1985年のフラーレン発見以来、ナノチューブやグラフェンなどのいわゆるナノカーボン類は社会に多大なインパクトをもたらしてきた。ナノカーボン類は現在、レーザー照射などでグラファイトを蒸発・凝結させるといった「トップダウン型」の手法で合成されることがほとんどだが、近年、ナノカーボン構造を有機合成の手法で構築する「ボトムアップ型合成」の研究が盛んになっており、この手法に関する総説がNature Reviews Materials 創刊号に掲載された。著者である名古屋大学の伊丹健一郎教授、瀬川泰知特任准教授、伊藤英人講師のお三方に、有機合成で作ることの意義と現状、今後の展望について伺った。
Nature Reviews Materials について
Nature Reviews Materials は、材料科学分野をリードする研究者が執筆したタイムリーで信頼性の高い「Review」と「Perspective」を掲載します。