Nature Catalysis は、2018年1月に創刊されたオンライン限定ジャーナルです。
Nature Catalysis は、均一系触媒作用、不均一系触媒作用、生体触媒作用の分野の基礎研究と応用研究の成果を掲載し、化学の全領域と関連分野の研究者を結びつけます。触媒作用研究の科学的側面と商業的側面の両方を対象とする本誌は、科学者、技術者、産業界の研究者のための、他に類を見ないジャーナルです。
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A spatially orthogonal hierarchically porous acid–base catalyst for cascade and antagonistic reactions
2020年10月26日掲載
同じ材料内で異なる触媒機能を空間的に分離することは、カスケード反応や拮抗反応にかなり有望であるが、いまだ困難である。本論文では、硫酸化ジルコニアと酸化マグネシウムが空間的に隔てられていることを特徴とする高効率階層多孔性シリカ触媒で、このアプローチの実現に成功したことが報告されている。
Chiral paddle-wheel diruthenium complexes for asymmetric catalysis
2020年8月5日掲載
キラル触媒の開発は、不斉触媒反応において根本的に重要である。本論文では、酸化条件下で安定であり、不斉C–CおよびC–N結合形成反応に効果的であり、最高1,880,000の回転数を示すキラル外輪型二核ルテニウム錯体が報告されている。
その他の「最新Research」
Development of heterogeneous catalyst systems for the continuous synthesis of chiral amines via asymmetric hydrogenation
Nature Catalysis
2019年11月11日掲載
Nature Catalysis 2, 11 | doi: 10.1038/s41929-019-0371-y (2012)
Towards dense single-atom catalysts for future automotive applications
2019年7月11日掲載
Nature Catalysis 2, 7 | doi: 10.1038/s41929-019-0282-y (2012)
その他の「おすすめのコンテンツ」
2024年8月13日
2017年11月21日
その他のハイライト
細野 秀雄氏、多田 朋史氏
空気中の窒素から、肥料として不可欠なアンモニアを作る「ハーバー=ボッシュ法」は、人類の食料供給を100年以上にわたり支えてきた。ただし、この方法は高温高圧が不可欠であるため、多くのエネルギーと大型プラントが必要となる。このため、消費エネルギーが低く小型の設備かつオンサイトで可能な窒素固定法の開発は、現在最も社会的要請の高い研究の1つだ。このほど、ランタン・コバルト・ケイ素の3元素から成る金属間化合物(LaCoSi)が、400℃、常圧という従来よりはるかに温和な条件下で窒素固定触媒として働くことが、Nature Catalysis に報告された。その開発の過程について、細野秀雄・東京工業大学教授および多田朋史・同大学准教授に話を聞いた。
その他の「著者インタビュー」
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