Nature

Cover Story: DNAを読み解く方法:ゲノム調節領域の遺伝的バリアントの効果を予測する統合的塩基配列モデル

Nature 649, 8099 (2026年1月29日)

遺伝的変異は生物学的過程に影響を及ぼし、疾患を駆動し得るが、DNA塩基配列の変化がもたらす正確な影響を読み解くことは、依然として大きな課題である。これはとりわけ、変異がタンパク質配列をコードしない領域に生じる場合に当てはまり、ヒトで観察される遺伝的変異のおよそ98%が、まさにそのような領域にある。深層学習モデルは、この分野で有望さを示してきたものの、通常、こうしたモデルには、入力塩基配列長と予測解像度のトレードオフという制約があった。今週号では、Googleディープマインド社のŽ Avsecたちが、100万塩基対のDNA塩基配列を用いて広範なゲノムの特徴とバリアント効果を高精度に予測できる深層学習モデルAlphaGenomeを提示している。ヒトおよびマウスのゲノムで訓練されたAlphaGenomeは、遺伝子発現、DNAアクセシビリティー、スプライシングなどの機能に関連するゲノムシグナルを、ヒトでは5930種類、マウスでは1128種類、同時に予測することができる。研究チームは、AlphaGenomeが遺伝性疾患の原因特定を助け、合成DNAの設計を導き、ゲノムの基礎的な理解を加速させる可能性があると述べている。

今週の目次とハイライト The Nature Top Ten バックナンバー

Nature注目のハイライト

その他のハイライト

Nature 創刊150周年記念特集

Nature ダイジェスト

Nature は次に何をすべきか

2020年4月号

Nature が150周年を迎えたのを機に、その価値観と、Nature を改善する方法について考えることにした私たちは、読者の意見をどうしても聞きたくて、アンケート調査を実施しました。

イベントレポート

日本の科学の未来
― 持続可能な開発目標の達成に向けたビジョン ―

1869年創刊のNature は今年150周年を迎える。これを記念するシンポジウムが東京大学安田講堂で開催され、日本の科学のトップランナーである大隅良典氏、柳沢正史氏や、Nature 編集長のMagdalena Skipperらが集った。日本の科学の未来を各氏はどう見ているか。自らの研究や体験をもとに語り、意見が交換された。

Nature 創刊150周年記念特集

著者インタビュー

柳沢 正史氏

「私」とNature  混沌状態をすっきりさせるような研究が好き

長田 重一氏

長田重一大阪大学免疫学フロンティア研究センター教授は、アポトーシス(プログラム細胞死)の分子メカニズムの解明など、すばらしい業績を残してきた。いくつもの論文が引用ランキングに並ぶ。その始まりは、1980年に成功したインターフェロンα遺伝子のクローニングだった。

柳沢 正史氏

「私」とNature  “ねむけ”の謎を解明したい

柳沢 正史氏

筑波大学大学院時代に見つけた血管収縮物質が世界の研究者の注目を集め、米国テキサス大学にスカウトされて1991年に渡米。後を追って留学してきた後輩の櫻井武(現・筑波大学 国際統合睡眠医学科研究機構;IIIS)とともにオレキシンを発見する。この脳内の神経伝達物質が睡眠と覚醒に関係していることから、本格的に睡眠学の研究を開始。現在IIISを主宰して、「ねむけとは何か」の解明を目指している。

その他のNature 著者インタビュー

Nature Café

ネイチャー・リサーチが主催するサイエンスカフェです。グローバルな視点から様々な分野のサイエンスについて、カジュアルな雰囲気の中、一緒に語り合います。

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