Cover Story: 良好な近隣関係?:森林における高木の多様性を形作る局所相互作用
Nature 653, 8114 (2026年5月14日)
表紙は、霧に包まれたマレーシアのダナムバレーの熱帯林を捉えたものである。種の多様性は、赤道から極へ向かうにつれて低下する。この低下は高木で特に顕著だが、その背後にある正確な機構については議論が続いている。この議論の中心にあるのは、同種の高木が隣接する状況の方が、異種の高木が隣接する場合よりも競争が強くなるという事実である。しかし、この効果が主に隣接する2本の高木間の二者間相互作用の結果なのか、それとも、他の高木が二者間相互作用に影響を及ぼす高次の相互作用も含んでいるのかは、依然としてよく分かっていない。今週号ではC Chuたちが、高次相互作用が確かに影響を及ぼしていることを明らかにしている。著者たちは、主に北半球に位置する32の大規模な森林調査区を調べ、その後のモデル化により、それら全てで高次相互作用の証拠を見いだした。彼らは、これらの相互作用は希少種には利益をもたらす一方、ありふれた種には不利益をもたらす傾向があり、それらの全体的な効果は高緯度域ほど低下することを見いだした。今回の結果は、高次相互作用が種多様性を促進する潜在的な機構であることを浮き彫りにしている。

