Nature

Cover Story: 流体力学:人工繊毛によって得られる表面の液体の流れの制御

Nature 605, 7911 (2022年5月26日)

繊毛は、細長い糸状の突起を特徴としており、生物はこれを使って流体の流れをマイクロスケールで制御している。しかし、こうした構造を模倣し繊毛に似たシステムを設計して幅広く応用する取り組みは、難しいことが分かっている。今回W Wangたちは、表面付近の液体に流れパターンを生成するのに使用できる、電子的に制御された人工繊毛について報告している。彼らは、表面実装した白金ストリップを用いており、このストリップは、それぞれの長さが50 μm、幅が5 μm、厚さが10 nmで、片側がチタンで覆われている。この繊毛に、振幅が約1 Vの振動電位をかけると、露出した白金表面でイオンが出入りする。このイオンによって、非対称な力が生じて拍動パターンが生まれ、このパターンを用いて表面の液体をポンピングしてさまざまな流動形状を生み出すことができる。表紙は、作動している人工繊毛の想像図である。

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Nature 創刊150周年記念特集

Nature ダイジェスト

Nature は次に何をすべきか

2020年4月号

Nature が150周年を迎えたのを機に、その価値観と、Nature を改善する方法について考えることにした私たちは、読者の意見をどうしても聞きたくて、アンケート調査を実施しました。

イベントレポート

日本の科学の未来
― 持続可能な開発目標の達成に向けたビジョン ―

1869年創刊のNature は今年150周年を迎える。これを記念するシンポジウムが東京大学安田講堂で開催され、日本の科学のトップランナーである大隅良典氏、柳沢正史氏や、Nature 編集長のMagdalena Skipperらが集った。日本の科学の未来を各氏はどう見ているか。自らの研究や体験をもとに語り、意見が交換された。

Nature 創刊150周年記念特集

著者インタビュー

柳沢 正史氏

「私」とNature
 混沌状態をすっきりさせるような研究が好き

長田 重一氏

長田重一大阪大学免疫学フロンティア研究センター教授は、アポトーシス(プログラム細胞死)の分子メカニズムの解明など、すばらしい業績を残してきた。いくつもの論文が引用ランキングに並ぶ。その始まりは、1980年に成功したインターフェロンα遺伝子のクローニングだった。

柳沢 正史氏

「私」とNature
 “ねむけ”の謎を解明したい

柳沢 正史氏

筑波大学大学院時代に見つけた血管収縮物質が世界の研究者の注目を集め、米国テキサス大学にスカウトされて1991年に渡米。後を追って留学してきた後輩の櫻井武(現・筑波大学 国際統合睡眠医学科研究機構;IIIS)とともにオレキシンを発見する。この脳内の神経伝達物質が睡眠と覚醒に関係していることから、本格的に睡眠学の研究を開始。現在IIISを主宰して、「ねむけとは何か」の解明を目指している。

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