Nature

Natureの表紙

Cover Story: 恐竜の分類:進化系統樹を根本的に書き換える

Nature 543, 7646 (2017年3月23日)

表紙は、始祖鳥科の非対称な風切羽が落ちてくるのを見上げている鳥盤類恐竜Kulindadromeusの想像図である。こうした風切羽は、獣脚類でしか知られていないが、M Baronたちが今回提示した恐竜の類縁関係についての仮説が裏付けられれば、こうした分類は見直さなければならなくなるだろう。彼らは、「恐竜は竜盤目と鳥盤目の2群に分けられる」という現在広く認められている進化系統樹を書き換える必要性を示している。竜盤目には、ティラノサウルス・レックスなどの肉食獣脚類やディプロドクスなどの巨大な竜脚類が含まれており、鳥盤目には、イグアノドンなどの鳥脚類やトリケラトプスやステゴサウルスなどの角や装甲を持つ恐竜が含まれる。著者たちは、初期の鳥盤類に基づいてこの分類に異議を唱え、竜脚類を、初期の肉食性のヘレラサウルス類と同じ群に分類し、鳥盤類と獣脚類を同じ群に分類すべきであると提案している。

Nature 著者インタビュー

柳沢 正史氏

混沌状態をすっきりさせるような研究が好き

長田 重一氏

長田重一大阪大学免疫学フロンティア研究センター教授は、アポトーシス(プログラム細胞死)の分子メカニズムの解明など、すばらしい業績を残してきた。いくつもの論文が引用ランキングに並ぶ。その始まりは、1980年に成功したインターフェロンα遺伝子のクローニングだった。

柳沢 正史氏

“ねむけ”の謎を解明したい

柳沢 正史氏

筑波大学大学院時代に見つけた血管収縮物質が世界の研究者の注目を集め、米国テキサス大学にスカウトされて1991年に渡米。後を追って留学してきた後輩の櫻井武(現・筑波大学 国際統合睡眠医学科研究機構;IIIS)とともにオレキシンを発見する。この脳内の神経伝達物質が睡眠と覚醒に関係していることから、本格的に睡眠学の研究を開始。現在IIISを主宰して、「ねむけとは何か」の解明を目指している。

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