Nature

Natureの表紙

Cover Story: 化学の可能性:量子コンピューターは小分子の電子構造を解明できるようになった

Nature 549, 7671 (2017年9月14日)

量子化学は、量子コンピューターの最も有望な用途の1つである。しかし、これまでに量子ハードウエアによって実験的にシミュレートされたのは、最も小さな分子系だけである。今回、A KandalaとA Mezzacapoたちは、超伝導量子プロセッサーに実装された変分量子固有値ソルバーを用いて、より大きな分子系のシミュレーションを行ったことを報告している。今回の変分量子固有値ソルバーは、所与のアーキテクチャーに最適に実装されており、ハードウエア効率が高い。この方法によって、量子化学計算のLiHとBeH2への拡張が可能になり、さらには量子磁性の問題への適用も実証された。実行時の誤りは、補助的な数値シミュレーションによって解明されており、インコヒーレントな誤りの緩和が、興味深い分子系のシミュレーションを量子コンピューターで行うための重要な一歩となると、著者たちは考えている。

Nature 著者インタビュー

柳沢 正史氏

混沌状態をすっきりさせるような研究が好き

長田 重一氏

長田重一大阪大学免疫学フロンティア研究センター教授は、アポトーシス(プログラム細胞死)の分子メカニズムの解明など、すばらしい業績を残してきた。いくつもの論文が引用ランキングに並ぶ。その始まりは、1980年に成功したインターフェロンα遺伝子のクローニングだった。

柳沢 正史氏

“ねむけ”の謎を解明したい

柳沢 正史氏

筑波大学大学院時代に見つけた血管収縮物質が世界の研究者の注目を集め、米国テキサス大学にスカウトされて1991年に渡米。後を追って留学してきた後輩の櫻井武(現・筑波大学 国際統合睡眠医学科研究機構;IIIS)とともにオレキシンを発見する。この脳内の神経伝達物質が睡眠と覚醒に関係していることから、本格的に睡眠学の研究を開始。現在IIISを主宰して、「ねむけとは何か」の解明を目指している。

研究者の皆様

Nature 購読者の皆様への情報、また、Nature に論文投稿をお考えの方、すでに Nature に論文が掲載された著者の皆様に、リプリントサービスや購読特典をご紹介いたします。

Nature Café

ネイチャー・リサーチが主催するサイエンスカフェです。グローバルな視点から様々な分野のサイエンスについて、カジュアルな雰囲気の中、一緒に語り合います。

プライバシーマーク制度