注目の論文
自分を食べて炎症を制御
Nature Immunology
2010年12月13日
Controlling inflammation by eating yourself
オートファゴサイトーシス(オートファジー)とは細胞の自食作用のことで、損傷を受けたミトコンドリアを除去して過剰な炎症を防ぐため、バランスのとれた免疫応答の維持にはこれが不可欠らしい。
オートファジーは、細胞が自己の小器官(ミトコンドリアなど)を取り込んで分解する重要な生理過程である。細胞のエネルギー製造工場であるミトコンドリアは、他の細胞成分が核内の遺伝子にコードされているのとは違って、独自のDNAをもっている。
A Choiたちは、感染の際などに生じる損傷ミトコンドリアからはDNAが放出され、これが炎症性分子のIL-1とIL-18の分泌の引き金となることを発見した。このような損傷ミトコンドリアを炎症応答の引き金を引く前に分解するには、オートファジーがなくてはならないことが明らかになった。
doi: 10.1038/ni.1980
注目の論文
-
5月29日
社会科学:研究テーマの変更は被引用数の減少につながるかもしれないNature
-
5月28日
古生物学:クジラの骨から作られた最古の道具の証拠Nature Communications
-
5月27日
生態学:世界的に過小評価されている外来種のコストNature Ecology & Evolution
-
5月22日
微生物学:効果的な新しい抗マラリア薬は寄生生物を標的とするNature
-
5月21日
医学:非接触型無線モニタリングによる心臓不整脈の検出Nature Communications
-
5月20日
人工知能:大規模な言語モデルは、オンライン討論において人間よりも説得力を持つことができるNature Human Behaviour