Research Press Release
【生殖医学】卵巣中の卵胞の数を確保する
Nature Communications
2013年5月15日
加齢マウスの卵巣の生殖能力が、構成的活性型タンパク質FOXO3の過剰発現によって向上する可能性を明らかにした研究結果を報告する論文が、今週掲載される。この研究では、自然に発生するFoxo3が、雌の受胎能の生理的低下を軽減するための介入方法の研究にとっての重要な手段となる可能性が明確になった。
雌のマウスの卵巣中の原始卵胞の数は、ヒトの場合と同じように、加齢とともに減少する。卵胞は、排卵に動員されるからだ。今回、Emanuele Pelosiたちは、活性型FOXO3タンパク質をマウスに導入して発現させると、卵巣中の卵胞の数が増え、その結果、高齢の雌のマウスの受胎能が高まることを明らかにした。こうした雌のトランスジェニックマウスの受胎能は31~49%向上した。また、その卵巣の遺伝子発現プロフィールは、導入遺伝子を発現しない若齢マウスの卵巣と類似していた。
マウスにおいて、Foxo3が卵巣での卵胞貯蔵の守護者の役割を果たすこと、そして、Foxo3が閉経の始期を決定する因子である可能性が、今回の研究で明確になった。
doi:10.1038/ncomms2861
「Nature 関連誌注目のハイライト」は、ネイチャー広報部門が報道関係者向けに作成したリリースを翻訳したものです。より正確かつ詳細な情報が必要な場合には、必ず原著論文をご覧ください。
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