Research Press Release
結核に関連する遺伝的多型
Nature Genetics
2010年8月9日
結核感受性に関連する遺伝的多型について報告する論文が、Nature Genetics(電子版)に掲載される。今回の解析研究は、アフリカ人集団を対象とし、説得力をもって感染症感受性に関連する遺伝的多型を同定した数少ないゲノムワイド関連解析の1つといえる。
結核の発症者数は世界で年間900万人と推定され、活動性結核を原因とする死者は130万人に上る。結核の罹患率は、アフリカと東南アジアの開発途上国で最も高い。
A Hillらは、ガーナとガンビアの合計1万1,425人を対象として、肺結核についてのゲノムワイド関連解析を実施し、結核の発症に関連する1つのゲノム領域を同定した。
doi:10.1038/ng.639
「Nature 関連誌注目のハイライト」は、ネイチャー広報部門が報道関係者向けに作成したリリースを翻訳したものです。より正確かつ詳細な情報が必要な場合には、必ず原著論文をご覧ください。
注目のハイライト
-
古生物学:南米の琥珀層に古代昆虫が「ひしめき合う」Communications Earth & Environment
-
気候変動:山火事の煙による年間死亡者数は増加すると予測されるNature
-
人工知能:DeepSeek-R1 AIモデルの背後にある科学Nature
-
医療科学:医療を導くAIツールNature
-
気候変動:温暖化によるサンゴ礁の緩衝機能の危機Nature
-
神経科学:繰り返される頭部外傷は若年アスリートの脳細胞を変化させるNature