Research Press Release
クレーターで露出している月のマントル
Nature Geoscience
2010年7月5日
月の表面下深くから出てきた大量の岩石がクレーターの周りにある同心円状の輪になって露出していると、Nature Geoscience(電子版)に発表される。これらの岩石は、かんらん石鉱物に富んでおり、地殻の下にあるマントル内部がその起源であると考えられている。この研究は、月のマントルの発達について洞察を与えてくれる。
山本聡らは、SELENE/かぐや月探査機に搭載された観測機器を用いて、月の表面組成を調べた。かんらん石の露出は、地殻が薄い衝突クレーターの周りにある同心円状の領域に限られていた。これが真実ならば、この発見は月の歴史のある時点でマントルが逆転して、かんらん石に富んだ岩石を表面近くまでもたらしたという理論を支持するものである。
関連するNews and Viewsの記事でP Luceyは、この研究が「月のマントルの進化に対してほのかな光」を与えていると述べている。
doi:10.1038/ngeo897
「Nature 関連誌注目のハイライト」は、ネイチャー広報部門が報道関係者向けに作成したリリースを翻訳したものです。より正確かつ詳細な情報が必要な場合には、必ず原著論文をご覧ください。
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