Research Press Release
脳動脈瘤に関連する遺伝的多型
Nature Genetics
2010年4月5日
頭蓋内動脈瘤の高いリスクに関連する3つの遺伝的多型が新たに同定されたことを報告する論文が、Nature Genetics(電子版)に掲載される。
頭蓋内動脈瘤(「脳動脈瘤」ともよばれる)は、脳内の動脈にできた風船状のふくらみで、そこから血液が漏れ出したり、破裂したりすることがある。このような脳内出血があると、重度の神経損傷が起こり、患者の命が失われることが多い。頭蓋内動脈瘤は、一般集団の約2%で発生し、動脈瘤出血を起こした者の50%以上が30分以内に死亡する。
M Gunelらは、ヨーロッパと日本の約6,000人の頭蓋内動脈瘤患者を対象としたゲノムワイド関連解析を行い、頭蓋内動脈瘤のリスクに関連する3つの遺伝子座を新たに発見した。
doi:10.1038/ng.563
「Nature 関連誌注目のハイライト」は、ネイチャー広報部門が報道関係者向けに作成したリリースを翻訳したものです。より正確かつ詳細な情報が必要な場合には、必ず原著論文をご覧ください。
注目のハイライト
-
古生物学:南米の琥珀層に古代昆虫が「ひしめき合う」Communications Earth & Environment
-
気候変動:山火事の煙による年間死亡者数は増加すると予測されるNature
-
人工知能:DeepSeek-R1 AIモデルの背後にある科学Nature
-
医療科学:医療を導くAIツールNature
-
気候変動:温暖化によるサンゴ礁の緩衝機能の危機Nature
-
神経科学:繰り返される頭部外傷は若年アスリートの脳細胞を変化させるNature