Research Press Release

ウェストナイルウイルスを制御

Nature Immunology

2010年9月6日

ウェストナイルウイルス(WNV)との闘いに大きな意味をもつ酵素の報告が寄せられている。WNVに対する応答の分子基盤の解明は、WNVをはじめとする危険なウイルス感染を制御するてがかりになるかもしれない。

WNVは、命にかかわる可能性のある中枢神経系の疾患を引き起こし、発展途上国に広がりつつある。E Fikrigたちは、免疫系がWNV感染と闘うのに必要な酵素として、カスパーゼ-12を同定した。

カスパーゼ-12は通常は細菌感染に対する免疫応答を抑制するが、逆に、WNVに対する効果的な免疫応答の誘導にはこれが必要なことが、マウスで明らかになった。WNVが狙う主要な標的はニューロンだが、カスパーゼ-12の濃度が最も高いのはニューロンで、WNVに対する免疫応答を亢進させるのに役立っている。

ヒトでもWNVと闘うのにカスパーゼ-12が必要なことが判明すれば、今回の研究は、感染の治療に重要な意味をもつことになるだろう。

doi:10.1038/ni.1933

「Nature 関連誌注目のハイライト」は、ネイチャー広報部門が報道関係者向けに作成したリリースを翻訳したものです。より正確かつ詳細な情報が必要な場合には、必ず原著論文をご覧ください。

「注目のハイライト」記事一覧へ戻る

プライバシーマーク制度