Research Press Release
有機人工網膜
Nature Photonics
2013年3月18日
盲目ラットの網膜の光感受性を回復するポリマー系オプトエレクトロニクス・インターフェースが今週報告される。この研究結果は、網膜インプラントがシリコンなどの無機半導体ではなく有機生体適合性材料だけから作製できる可能性があることを示すものである。
Fabio Benfenatiらは、インジウムスズ酸化物透明導電体と有機太陽電池によく用いられるポリマー半導体P3HTをコーティングしたガラス基板上に、光受容器(桿体と錐体)が損傷した網膜を配置した。これに直接パルス光を照射すると、ポリマー層が人工光受容器として機能し、網膜神経が発火することが明らかになった。
こうして修復された網膜は、まだ感度が十分ではないため、あらゆる昼光条件下で機能するわけではない。しかし、この技術には最適化の余地がかなりあると研究者らは考えている。
doi:10.1038/nphoton.2013.34
「Nature 関連誌注目のハイライト」は、ネイチャー広報部門が報道関係者向けに作成したリリースを翻訳したものです。より正確かつ詳細な情報が必要な場合には、必ず原著論文をご覧ください。
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