【神経科学】一流スポーツ選手は視覚学習技能もピカ一
Scientific Reports
2013年1月31日
一流の運動選手は、どこが違うのだろうか。一流選手の成功にとって重要な要素の1つが、複雑な動的視覚場面の処理方法の学習能力が高い点だとする研究報告が、今週、Scientific Reportsに掲載される。
これまでの研究では、トップレベルの競技スポーツの重要な要素の1つが、運動選手のスポーツに関連した知覚と認識の専門技能であることが示唆されていた。今回、J Faubertは、文脈と運動制御の要件のない複雑な視覚場面課題である3D-MOT(三次元多対象追跡)に参加した308人の成績を測定した。参加者の構成は、プロの競技選手102人(英国プレミアリーグのサッカー選手、ナショナル・ホッケー・リーグのアイスホッケー選手とフランストップ14ラグビーリーグの選手を含む)、一流のアマチュア運動選手173人と運動選手ではない大学生33人だった。視覚場面課題の成績は、プロの運動選手の方が他のグループよりかなり高かった。また、プロの運動選手の方が、15回のセッションを通じた成績の向上も大きかった。一方、アマチュア運動選手は、運動選手ではない大学生よりも優れた成績を収めた。
運動能力は、感覚的、身体的、心理的構造など、さまざまな性質に依存しているため、3D-MOT課題での参加者の成績は、その運動能力と正確に対応している可能性は低い。しかし、今回の研究では、複雑で予測不能な動的場面を学習するための精神的処理技能が、スポーツの成績の重要な要素の1つであることが示唆されている。
doi:10.1038/srep01154
「Nature 関連誌注目のハイライト」は、ネイチャー広報部門が報道関係者向けに作成したリリースを翻訳したものです。より正確かつ詳細な情報が必要な場合には、必ず原著論文をご覧ください。
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