Research Press Release
最高のカラー印刷
Nature Nanotechnology
2012年8月13日
最高の解像度でカラー印刷する方法が今週のNature Nanotechnology電子版に報告されている。今回実現された約100,000ドット毎インチの解像度は、セキュリティーや高密度光データ記憶を目的とする高解像度印刷に役立つかもしれない。
Joel Yangらは、反射体として機能する銀面と、銀面から少し高い位置に配置された数多くの銀ナノディスクを利用して、銀ナノディスクから後方に散乱された光によって色が生じることを実証している。ナノディスクの直径とナノディスク間の距離によって反射色がコードされ、個々のカラーピクセルは2×2ナノディスクアレイで構成されている。研究チームは、この手法で、有名な「レナのテストイメージ」の詳細と陰影を見事に再現している。
プラズモン共鳴が生じるディスク-反射体ナノ構造による方向性反射(ランダム散乱ではなく)のおかげで、以前の約10倍の解像度が実現された。
doi:10.1038/nnano.2012.128
「Nature 関連誌注目のハイライト」は、ネイチャー広報部門が報道関係者向けに作成したリリースを翻訳したものです。より正確かつ詳細な情報が必要な場合には、必ず原著論文をご覧ください。
注目のハイライト
-
古生物学:南米の琥珀層に古代昆虫が「ひしめき合う」Communications Earth & Environment
-
気候変動:山火事の煙による年間死亡者数は増加すると予測されるNature
-
人工知能:DeepSeek-R1 AIモデルの背後にある科学Nature
-
医療科学:医療を導くAIツールNature
-
気候変動:温暖化によるサンゴ礁の緩衝機能の危機Nature
-
神経科学:繰り返される頭部外傷は若年アスリートの脳細胞を変化させるNature