Research Press Release

免疫を抑制して骨転移を促進

Nature Medicine

2012年7月23日

転移性乳癌細胞が体の免疫応答を抑制して骨で増殖するための新しい経路が明らかになった。

インターフェロン応答は通常、免疫応答を増強する働きをするが、Belinda Parkerたちは、ヒトの骨転移では、このインターフェロン応答の主要調節因子の1つであるIrf7の量が減少し、標的遺伝子が抑制されていることを明らかにした。腫瘍細胞によるIrf7の調節解除によって骨転移が促進されるのは、骨髄由来サプレッサー細胞の腫瘍形成促進作用を誘発する一方で、他の抗腫瘍免疫エフェクターを寄せ付けないからである。

この知見から、転移腫瘍が自然免疫応答を阻害するしくみについての新たな手がかりが得られ、IFN情報伝達を標的とした転移抑制治療が乳癌患者に役立つ可能性が示唆される。

doi:10.1038/nm.2830

「Nature 関連誌注目のハイライト」は、ネイチャー広報部門が報道関係者向けに作成したリリースを翻訳したものです。より正確かつ詳細な情報が必要な場合には、必ず原著論文をご覧ください。

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