Research Press Release
紫外波長の発光が可能な無機LED
Nature Communications
2012年2月22日
紫外波長域の光を発する無機発光ダイオードを作り出す方法について報告する論文が、今週、Nature Communicationsに掲載される。この研究は、生物医学デバイスの能動部品として使えるナノ構造システムの作製に向けた一歩前進を意味している。 無機ナノ結晶を利用した発光ダイオードは、低コスト、ロバストで、化学的に安定であることから、環境診断や生物医学診断向けに有望だと考えられている。しかし、これまでの発光ダイオードは紫外波長の発光ができず、普及が阻まれていた。今回、S Brovelliたちは、この問題を克服する作製方法を明らかにし、さまざまなデザイナー用途での発光ダイオードの集積に道を開いた。
doi:10.1038/ncomms1683
「Nature 関連誌注目のハイライト」は、ネイチャー広報部門が報道関係者向けに作成したリリースを翻訳したものです。より正確かつ詳細な情報が必要な場合には、必ず原著論文をご覧ください。
注目のハイライト
-
動物学:チンパンジーはアンドロイドからのあくびがうつることがあるScientific Reports
-
気候変動:干ばつの深刻化を招く要因の評価Nature
-
生物学:母親の鉄欠乏がマウスの雄の性決定に影響を及ぼすNature
-
気候:海と大気の相互作用が2023年の北大西洋熱波をもたらしたNature
-
天文学:天の川銀河はアンドロメダ銀河との衝突を回避できるかもしれないNature Astronomy
-
生体医工学:AIペンが筆跡からパーキンソン病を検出Nature Chemical Engineering