Research Press Release
古第三紀海洋の豊富なガスハイドレート
Nature Geoscience
2011年11月7日
5600万年前の暁新世-始新世温度極大期に先立って海底の温度が上昇したとしても豊富なメタンガスハイドレートを維持できたとの報告が寄せられている。これは、急速な温暖化事件の間の気候変動にガスハイドレートの解離が寄与したというこれまでの提案を支持するものである。
暁新世-始新世温度極大期の温暖化にガスハイドレートが関与していたことは、海底の温度が現在よりも4〜7℃上昇したことで十分な量のガスハイドレートを維持できなかったという提案により挑戦を受けている。G GuとG Dickensは数値モデルを用いて、ハイドレートの安定性が減少する地域ではメタン生産速度が上昇することで釣り合うことを示した。
彼らは、古第三紀海洋はほぼ現在の値に近いガスハイドレートを維持できたと結論している。
doi:10.1038/ngeo1301
「Nature 関連誌注目のハイライト」は、ネイチャー広報部門が報道関係者向けに作成したリリースを翻訳したものです。より正確かつ詳細な情報が必要な場合には、必ず原著論文をご覧ください。
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