Research Press Release
統合失調症に関連する遺伝的多型
Nature Genetics
2011年9月19日
統合失調症に関連する遺伝的多型が新たに同定された。この知見は、統合失調症の発生における遺伝的影響の1つが神経発生の調節異常に関係していることを示唆している。研究結果を報告する論文は、Nature Genetics(電子版)に掲載される。
Schizophrenia Psychiatric Genome-Wide Association Study Consortium(統合失調症精神医学ゲノムワイド関連解析コンソーシアム)のP Gejmanたちは、統合失調症に関する集団ベースのゲノムワイド関連解析(合計17件、総被験者数21,856人)のメタ解析を行った。そして、その解析結果は、29,839人を対象とした追試によって再現性が認められた。Gejmanたちは、統合失調症に関連する5つのゲノム座位を新たに同定した。
doi:10.1038/ng.940
「Nature 関連誌注目のハイライト」は、ネイチャー広報部門が報道関係者向けに作成したリリースを翻訳したものです。より正確かつ詳細な情報が必要な場合には、必ず原著論文をご覧ください。
注目のハイライト
-
環境科学:火山活動が中世ヨーロッパにペストをもたらしたかもしれないCommunications Earth & Environment
-
人工知能:チャットボットは投票意向に影響を与えるかもしれないNature
-
社会科学:不安定なビデオ通話は、会話だけでなくそれ以上のものを損なうNature
-
天文学:衛星による光害が宇宙天文学研究を脅かしているNature
-
素粒子物理学:風変わりなクォーク四重項の定量化Nature
-
動物の行動:病気のアリはコロニーを守るため自ら犠牲となるよう合図するNature Communications
