Research Press Release
34億年前の硫黄代謝微生物
Nature Geoscience
2011年8月22日
硫黄化合物をエネルギー源として用いた34億年前の微生物化石が、西オーストラリアで採取された岩石中に見つかったとの報告が寄せられている。
D WaceyとM Brasierらは、西オーストラリアのストレリー・プール地層で得られた岩石に存在する微化石を分析し、それらが古代の微生物の化石であると結論した。化石は黄鉄鉱(鉄と硫黄の鉱物化合物)の小さな結晶と関連性がある。硫黄の同位体組成は、黄鉄鉱が硫酸塩と硫黄に基づいた細胞代謝の副生成物として形成されたことを示唆している。
doi:10.1038/ngeo1238
「Nature 関連誌注目のハイライト」は、ネイチャー広報部門が報道関係者向けに作成したリリースを翻訳したものです。より正確かつ詳細な情報が必要な場合には、必ず原著論文をご覧ください。
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