Research Press Release
商業的化学物質を計画的に
Nature Chemical Biology
2011年5月23日
遺伝子組み換え細菌を利用して、商業的価値を持つ非天然化合物、1,4-ブタンジオール(ある種のプラスチックの製造に利用される)を得るための新たな方法が、Nature Chemical Biology(電子版)で発表される。この成果は、環境に配慮した化合物生産を行うための代謝工学の威力を示す一例である。一般に代謝工学とは、遺伝子を導入したり改変したりして細胞の代謝を変化させることにより、目的の小分子を細胞に合成させようとする作業のことである。目的の分子は自然界ですでに生産されている場合が多いため、研究活動の中心は、既知の代謝経路を操作してその分子の合成量を増加させたり、目的の分子を産生することが知られているほかの生物から遺伝子を導入したりすることとなっている。 非天然物の1,4-ブタンジオールを合成するため、Stephen Van Dienたちは、確立された工学的戦略を網羅的解析法と組み合わせ、既知および未知の反応を行うことが期待されるさまざまな生物から酵素を発見した。研究チームは、グルコースおよび粗糖原料から実用に近いレベルで当該化合物を生産する能力を持つ細菌株の設計に成功した。
doi:10.1038/nchembio.580
「Nature 関連誌注目のハイライト」は、ネイチャー広報部門が報道関係者向けに作成したリリースを翻訳したものです。より正確かつ詳細な情報が必要な場合には、必ず原著論文をご覧ください。
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