【環境科学】気候変動によって絶滅の危機に瀕している太平洋諸島の生物種が判明
Scientific Reports
2017年7月14日
太平洋諸島に生息する陸生脊椎動物種の中で気候変動の影響による絶滅の恐れが最も大きいものが特定された。この研究成果について報告する論文が掲載される。
今回、Lalit KumarとMahyat Tehranyの研究チームは、国際自然保護連合のデータベースに登録されており、太平洋諸島の23か国で確認されている陸生脊椎動物種のうち絶滅危惧IA種、絶滅危惧IB類、危急種に分類される150種を明らかにした。この研究チームは、この情報を太平洋諸島(1,779島)の気候変動に対する脆弱性に関するデータベースと組み合わせて絶滅リスクが最も高いと考えられる動物種を割り出した。その結果、気候変動の影響を非常に大きく受けやすい59の島に12の固有種が生息し、気候変動の影響を大きく受けやすい178の島に26の固有種が生息することが明らかになった。また、この研究チームは、気候変動によるリスクが非常に高い、または高い太平洋諸島において絶滅危惧IA種を少なからず同定した。その中にはムナジロオオコウモリ、Pteralopex flanneryi(Greater Monkey-faced Bat)、ヒロオビフィジーイグアナ、マリアナオオコウモリが含まれている。
この研究チームは、今回の研究に用いられた方法を使って資源の利用に優先順位を付けて、気候変動の影響を最も大きく受けやすい動物種の保護を行えるのではないかと考えている。
doi:10.1038/s41598-017-05034-4
「Nature 関連誌注目のハイライト」は、ネイチャー広報部門が報道関係者向けに作成したリリースを翻訳したものです。より正確かつ詳細な情報が必要な場合には、必ず原著論文をご覧ください。
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