Research Press Release

HIV-1の薬剤耐性における遺伝的相互作用

Nature Genetics

2011年3月28日

HIV-1の薬剤耐性における遺伝的相互作用の適応度地形を解析した結果が、Nature Genetics(電子版)で報告される。現在、HIV感染治療の投薬計画には、20種以上の薬剤が含まれ、薬剤耐性に関連する変異が200種以上も判明している。 今回S Bonhoefferらは、日常的な薬剤耐性検査を受けるHIV-1サブタイプB感染者から採取した70,081点のウイルス検体を調べた。そして、この一連のウイルス検体に由来するプロテアーゼ遺伝子と逆転写酵素遺伝子の塩基配列を決定し、薬剤で処理しない場合と15種の薬剤のうちの1種で処理した場合のウイルス検体のin vitro適応度を計測した。その結果、遺伝的多型間の相互作用が、HIV-1のプロテアーゼと逆転写酵素の適応度地形に大きく寄与することが判明した。

doi:10.1038/ng.795

「Nature 関連誌注目のハイライト」は、ネイチャー広報部門が報道関係者向けに作成したリリースを翻訳したものです。より正確かつ詳細な情報が必要な場合には、必ず原著論文をご覧ください。

「注目のハイライト」記事一覧へ戻る

プライバシーマーク制度