注目の論文
有機絶縁体をくっつけると金属的になる
Nature Materials
2008年6月16日
The unexpected metal
2個の有機絶縁体を接触させると、界面に金属的なチャネルができ、新しい電子状態が形成されることが、Nature Materials(電子版)に報告される。これらの電子状態は、バルク材料中で実現不可能であり、有機エレクトロニクスを研究するための新しい手法を提供するものとなる。
A Morpurgoらは、単純な手法で、TTFおよびTCNQとして知られる有機結晶を直接機械的に接触させた。これらの結晶は非常によい絶縁体であるが、隣接させるとTTFの電子がTCNQに移動できるようになるため、可動電子電荷の集団が生じる。
J Mannhartが関連のNews & Viewsの記事で論じているように、これらの結果は、有機エレクトロニクスにおける新しい研究手法につながることが期待される。
doi: 10.1038/nmat2205
注目の論文
-
10月31日
古生物学:アンモライト宝石が鮮やかな色を得る仕組みScientific Reports
-
10月30日
気候変動:南極の棚氷が海洋温暖化によって脅威にさらされているNature
-
10月30日
惑星科学:圧力下で水の世界が形成されるかもしれないNature
-
10月23日
環境:リチウムイオン電池リサイクルのための国際的な枠組みNature
-
10月23日
素粒子物理学:チームワークがニュートリノの挙動の理解を深めるNature
-
10月23日
量子物理学:「時間を逆転させる」ことで量子ダイナミクスを探るNature
