注目の論文
曲がるシリコン太陽電池
Nature Materials
2008年10月6日
Silicon solar cells bent on success
織物などの曲面上に取り付けることのできる軽量シリコン系太陽電池は、幅広い用途に利用できるであろう。Nature Materials(電子版)の論文が、これまで設計されたなかで効率が最も高い部類に属する新しいフレキシブル(柔軟な)太陽電池デバイスについて報告している。
以前の設計では、フレキシブル太陽電池は、低効率の有機材料から作られていたか、あるいは柔軟性に限りのあるシリコンなどの厚い無機膜を使用していた。J Rogersらは、極薄なので非常に柔軟なシリコン部品をシリコンウエハーから剥がし取ってポリマー基板へと転写する転写印刷法を利用して、センチメートルスケールの太陽電池を作製している。この方法によって、柔軟性とシリコンの高い光吸収性という2つのメリットがもたらされる。転写印刷技術自体に汎用性があるため、様々な材料やデバイス設計に応用可能であろう。
doi: 10.1038/nmat2287
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