注目の論文
天然の炎症抑制因子
Nature Immunology
2010年10月11日
Natural inflammation suppressor
免疫系の化学メディエーターの1つインターロイキン37(IL-37)が、炎症を抑制する作用をもつことがわかった。
IL-37はIL-1ファミリーに属するが、このファミリーは、炎症の引き金になるものが多く知られていて、慢性炎症性疾患の治療の標的となっている。C Dinarelloたちは、IL-37は炎症を誘発しないことを発見した。逆にIL-37は、複数の炎症性メディエーターの発現を抑制し、マウスモデルの敗血症性ショックを防ぐ作用を示す。
IL-37がどのようにしてこの炎症性情報伝達ネットワークを抑制するのかの解明がさらに進めば、炎症性疾患の治療の手がかりがつかめるかもしれない。
doi: 10.1038/ni.1944
注目の論文
-
5月29日
社会科学:研究テーマの変更は被引用数の減少につながるかもしれないNature
-
5月28日
古生物学:クジラの骨から作られた最古の道具の証拠Nature Communications
-
5月27日
生態学:世界的に過小評価されている外来種のコストNature Ecology & Evolution
-
5月22日
微生物学:効果的な新しい抗マラリア薬は寄生生物を標的とするNature
-
5月21日
医学:非接触型無線モニタリングによる心臓不整脈の検出Nature Communications
-
5月20日
人工知能:大規模な言語モデルは、オンライン討論において人間よりも説得力を持つことができるNature Human Behaviour