注目の論文
統合失調症に関連する遺伝子多様体
Nature Genetics
2013年8月26日
Variants associated with schizophrenia
統合失調症に関連する遺伝子多様体について報告する論文が、今週オンライン版に掲載される。
このほど、Patrick Sullivanたちが、スウェーデンの5,001症例と6,243健常対照例とPsychiatric Genomics Consortium(精神疾患ゲノミクスコンソーシアム)での国際的研究による8,832症例と12,067対照例について、統合失調症の多段階ゲノムワイド関連解析を実施した。その結果、統合失調症に関連する22のゲノム領域が同定され、そのうちの13領域は今回新たに同定されたものであり、別の1領域は過去に双極性障害に関連する領域として同定されていた。これらの領域に存在する候補遺伝子の解析も行われ、ニューロンでのカルシウムチャネルシグナル伝達が統合失調症感受性に何らかの役割を果たしていることが示唆されている。
doi: 10.1038/ng.2742
注目の論文
-
7月3日
ゲノミクス:古代DNAがエジプト人の祖先の謎を解明するNature
-
7月3日
進化:擬態は見る者の目に依存するNature
-
7月1日
心理学:AIが生成した応答を人間によるものと表示すると共感が高まるNature Human Behaviour
-
7月1日
加齢:慢性炎症はすべての集団において加齢と関連するとは限らないNature Aging
-
6月27日
動物学:笑い声を聞いたボノボは、報酬を期待する可能性が高まるScientific Reports
-
6月26日
生態学:バッタの群集行動を抑制Nature