注目の論文
髄膜炎菌性疾患に関連する遺伝的多型
Nature Genetics
2010年8月9日
Variants associated with meningococcal disease
髄膜炎菌性疾患に対する感受性に関連する遺伝的多型について報告する論文が、Nature Genetics(電子版)に掲載される。髄膜炎菌性疾患は、髄膜炎菌(Neisseria meningitidis)の感染によって生じ、低年齢層の罹患率が高く、治療を受けない場合の死亡率が高い。
この論文で、S Davilaらは、髄膜炎菌性疾患についてのゲノムワイド関連解析を行い、その結果を報告している。今回の関連解析は、英国の475症例を対象に実施され、その後、西ヨーロッパと南ヨーロッパの2集団において解析結果の再現性が確認された。Davilaらは、宿主の髄膜炎菌性疾患感受性に関連するゲノム領域を同定したが、この領域には、自然免疫応答の一部である補体第二経路の調節因子である補体H因子(CFH)遺伝子が含まれている。補体H因子は、髄膜炎菌と結合し、その感染に対する宿主の免疫応答に関与している。
doi: 10.1038/ng.640
注目の論文
-
11月14日
医学:豚からヒトへの腎臓移植の長期経過観察Nature
-
11月14日
生態学:鳥インフルエンザがサウスジョージア島の繁殖期のゾウアザラシ個体数を半減させるCommunications Biology
-
11月13日
気候変動:ムンバイにおける異常降雨に関連した不均衡な死亡率Nature
-
11月11日
加齢:多言語使用は老化の加速を防ぐかもしれないNature Aging
-
11月11日
バイオテクノロジー:超音波がマウスの脳卒中後の脳内残留物を除去するのに役立つNature Biotechnology
-
11月6日
神経科学:時間の経過とともに発達する脳の変化を解明するNature
