注目の論文
知覚速度の計測
Nature Neuroscience
2010年1月25日
Clocking perceptual speed
知覚情報を識別するにはどれくらいの時間がかかるだろうか。Nature Neuroscience(電子版)に発表される研究成果によると、サルは色などの知覚情報を識別するのに約30ミリ秒しか必要としない。
知覚速度の研究は難しい。知覚以外の過程、例えば何を見たかを知らせる動作で生じる刺激の認知にかかる時間と切り離して考えなければならないためだ。
E Salinasらはサルに色つきの点を見せ、点に気づいたことを示す動作を次の合図を見てから行うよう訓練し、この問題を回避した。さらに、サルの行動の基盤となる過程を説明する計算モデルを構築し、サルに後の行動をとらせるのに必要な色の表示時間は30~50ミリ秒というデータを裏付けている。
doi: 10.1038/nn.2485
注目の論文
-
7月3日
ゲノミクス:古代DNAがエジプト人の祖先の謎を解明するNature
-
7月3日
進化:擬態は見る者の目に依存するNature
-
7月1日
心理学:AIが生成した応答を人間によるものと表示すると共感が高まるNature Human Behaviour
-
7月1日
加齢:慢性炎症はすべての集団において加齢と関連するとは限らないNature Aging
-
6月27日
動物学:笑い声を聞いたボノボは、報酬を期待する可能性が高まるScientific Reports
-
6月26日
生態学:バッタの群集行動を抑制Nature