注目の論文
関節炎の広がり
Nature Medicine
2009年11月9日
Arthritis is spreading
関節から関節へと炎症が広がる仕組みが明らかになった。
関節リウマチは数カ所の関節から始まって、その後ほとんどの関節へと広がるが、この進行の原因となる経路はこれまで解明されていなかった。Elena Neumannたちは、滑膜繊維芽細胞(関節を浸している関節液中に存在する細胞で、関節炎患者の軟骨破壊にかかわっている)が、炎症を広める働きをするかを検証した。
マウスを用いて、はヒトの健全な軟骨と関節炎患者由来の滑膜繊維芽細胞を、反対側には繊維芽細胞は加えずに健全な軟骨を埋め込んだ。すると、滑膜繊維芽細胞は体の一方からもう一方へと血管を介して移動し、軟骨の顕著な破壊を引き起こした。
doi: 10.1038/nm.2050
注目の論文
-
5月9日
生物学:人為起源の地球規模の変化が感染症伝播リスクに影響を及ぼしているNature
-
5月8日
生態学:マッコウクジラの複雑な鳴音を調べるNature Communications
-
5月7日
遺伝学:APOE4遺伝子バリアントはアルツハイマー病の他とは異なる遺伝的タイプである可能性があるNature Medicine
-
5月3日
動物学:薬用植物を使って創傷治療を行う野生動物が初めて報告されるScientific Reports
-
5月3日
進化学:地球の磁場が弱くなっていたために地球上の生物の多様化が進んだのもしれないCommunications Earth & Environment
-
5月2日
人類学:長期的レジリエンスは苦難によって構築されるNature