注目の論文
一晩寝て考える
Nature Neuroscience
2009年1月19日
Sleep on it
徐波睡眠として知られる睡眠段階を選択的に撹乱すると、記憶が低下し、記憶を符号化する脳の海馬の活動が低下することが、Nature Neuroscience(電子版)の研究で見いだされている。
訓練後に睡眠時間をとってから再試験すると、ある課題では成績が向上することが知られている。Y Van Der Werfらは睡眠の質は量と同じく重要である可能性を示唆している。
彼らは、睡眠中の脳表面の電気的活動を脳波(EEG)で記録し、脳波が徐波睡眠として知られる睡眠段階に一致したとき、ビーッという音を自動的に鳴らした。徐波睡眠は深い睡眠状態であり、研究に参加した人々はこの音では目覚めなかったが、徐波睡眠から別のもっと浅い睡眠段階へと移った。
これら参加者の全睡眠量は変わらなかったものの、場面を記憶する必要がある試験をその後に行うと、正常に眠った人より成績が悪かった。睡眠を乱されたグループの人が、記憶しなければならない場面を見ているときにfMRIスキャンを行ったところ、海馬として知られる脳領域の活動が低下していた。海馬は物事の記憶と想起に重要なことが以前から明らかにされている。
海馬依存性の記憶は浅い睡眠によって特に影響されることが、この結果から示唆される。
doi: 10.1038/nn.2253
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