注目の論文
アルツハイマー病における過剰な脂肪酸
Nature Neuroscience
2008年10月20日
Excess fatty acid in Alzheimer’s disease
アルツハイマー病のマウスにおいて、脳の脂肪酸代謝の変化を補正することによりこの疾患に伴う認知障害を回復できることが、NatureNeuroscience(電子版)の論文で報告される。この研究からアルツハイマー病患者の治療介入に適した標的が浮かび上がる。
アルツハイマー病のモデルマウスを利用して、L Muckeらはアラキドン酸として知られるω-6脂肪酸の一種が特異的に増加し、その代謝産物も増加することを観察した。アミロイドβペプチドはアルツハイマー病患者の脳にみられる異常な沈着物であり、アラキドン酸代謝酵素の活性化に影響する。この酵素の作用を阻害したところ、マウスはいくつかの学習・記憶課題の遂行に著しい改善を示した。
doi: 10.1038/nn.2213
注目の論文
-
12月4日
社会科学:不安定なビデオ通話は、会話だけでなくそれ以上のものを損なうNature
-
12月3日
動物の行動:病気のアリはコロニーを守るため自ら犠牲となるよう合図するNature Communications
-
12月2日
代謝:初期の感覚刺激がマウスの肥満リスクを形作るかもしれないNature Metabolism
-
12月2日
ウイルス学:ヘテロ接合型CCR5 Δ32幹細胞移植後のHIV-1寛解Nature
-
11月28日
心理学:インスタグラムのユーザーはソーシャルメディア依存症を過大評価しているScientific Reports
-
11月27日
人類学:古代の「謎の」足の持ち主を発見Nature
