注目の論文
乳がんに関連する遺伝的多型
Nature Genetics
2012年1月23日
Variants associated with breast cancer
乳がんは、女性で最も頻繁に見られるがんで、1年間の新症例数が100万例と推定されているが、このほど、乳がんの易罹患性に関連する複数の遺伝的多型が新たに見つかった。 今回、D Eastonたちは、女性を対象とした40以上の世界規模での研究に由来する70,000以上の乳がん症例と約68,000例の対照についてゲノムワイド関連解析を行い、乳がんの易罹患性に関連する3つのゲノム領域を新たに同定した。そのうちの2つの領域は、エストロゲン受容体陽性乳がんだけと関連していた。Eastonたちは、これらの領域に含まれる有望な関連遺伝子候補が、乳腺の発生とがん細胞の増殖に関与していることを指摘し、乳がんの病態形成に関与している可能性の高い複数の機構を示している。
doi: 10.1038/ng.1049
注目の論文
-
5月9日
生物学:人為起源の地球規模の変化が感染症伝播リスクに影響を及ぼしているNature
-
5月8日
生態学:マッコウクジラの複雑な鳴音を調べるNature Communications
-
5月7日
遺伝学:APOE4遺伝子バリアントはアルツハイマー病の他とは異なる遺伝的タイプである可能性があるNature Medicine
-
5月3日
動物学:薬用植物を使って創傷治療を行う野生動物が初めて報告されるScientific Reports
-
5月3日
進化学:地球の磁場が弱くなっていたために地球上の生物の多様化が進んだのもしれないCommunications Earth & Environment
-
5月2日
人類学:長期的レジリエンスは苦難によって構築されるNature