注目の論文
メキシコ湾流とともに移動するシルバーヘイクの生息分布
Nature Communications
2011年8月3日
Silver hake fish follow the Gulf Stream
シルバーヘイクの生息分布が北へ移動していることが、これまで40年にわたって観察されていたが、この生息分布の移動がメキシコ湾流の経路に関連している可能性があることが明らかになった。今回の研究成果は、メキシコ湾流の位置が北へ移動しているという気候モデルによる予測を使って、米国北東岸での商業上重要なシルバーヘイクの出現を10年スケールで予想できることを示唆している。詳細を報告する論文は、今週、Nature Communicationsに掲載される。
今回の研究で、J Nyeたちは、温度などの気候条件の変化に応じて生物種の空間分布が変化する過程の一例を示している。北大西洋では大規模な大気と海洋の変化が起こって、大陸棚上の底層水の温度とメキシコ湾流の位置が変化しており、これに成体のシルバーヘイクが応答しているのだ。
doi: 10.1038/ncomms1420
注目の論文
-
4月17日
神経学:パーキンソン病に対する幹細胞治療の安全性を臨床試験によって実証Nature
-
4月15日
生体医工学:視覚障害者の移動を支援するウェアラブルAIシステムNature Machine Intelligence
-
4月15日
健康:テクノロジーの活用が高齢期の認知機能低下リスクを軽減するかもしれないNature Human Behaviour
-
4月10日
神経科学:マウスの脳地図が構造と機能の関係性を明らかにするNature
-
4月10日
考古学:狩猟採集民がマルタに向けて出帆Nature
-
4月9日
遺伝学:古代のDNAから湖魚の早期導入が明らかにNature Communications