Research Press Release
自閉症では脳内の接続がひずんでいる
Nature Neuroscience
2015年1月20日
自閉症スペクトラム障害(ASD)の成人脳には、対照者と比較して機能的な接続の増加した領域と減少した領域の両方があるという報告が、今週のオンライン版に掲載される。接続パターンの個々のひずみの程度はASDの行動面に見られる症状の重篤さに関連していた。
Rafael Malachほかの研究者は、高機能型ASDの成人とこの障害を持たない成人対照群とで機能的画像化法によるデータを比較研究した。データ群は、“休息状態”にあった被験者について、脳領域間の接続を計測したものである。その結果、ASD成人の接続パターンに見られる個々の変動は、対照群のものよりも大きく、ASD成人では接続性の増加した領域と減少した領域の両方があることを発見した。これまでの研究ではASD を持つ人では接続性が増加するという報告と、減少するとする報告があったが、この研究はこうした矛盾を解決するものであり、個人の脳機能における重要な差異を浮かび上がらせ、障害の理解を改善する助けになるかもしれない。
doi:10.1038/nn.3919
「Nature 関連誌注目のハイライト」は、ネイチャー広報部門が報道関係者向けに作成したリリースを翻訳したものです。より正確かつ詳細な情報が必要な場合には、必ず原著論文をご覧ください。
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