Research Press Release
【がん】ホジキンリンパ腫の遺伝性
Nature Communications
2013年10月23日
ホジキンリンパ腫に対する感受性に関連する遺伝子多様体が新たに同定された。この新知見は、ホジキンリンパ腫に遺伝的要素があるとする学説をさらに裏付けるものであり、ホジキンリンパ腫の原因に関する新たな手がかりをもたらしている。
ホジキンリンパ腫の発症には家族性リスクのあることが知られており、このリスクの根底にある遺伝的要因のいくつかがこれまでに同定されている。今回、Richard Houlstonたちは、過去のさまざまな研究で公表されたデータを組み合わせて、1,465のホジキンリンパ腫症例と6,417の対照例のデータセットを生成した。ここからHoulstonたちは、ホジキンリンパ腫の発症リスクに関連する2個の遺伝子多様体を3p24.1と6q23.3上に新たに同定した。
doi:10.1038/ncomms3549
「Nature 関連誌注目のハイライト」は、ネイチャー広報部門が報道関係者向けに作成したリリースを翻訳したものです。より正確かつ詳細な情報が必要な場合には、必ず原著論文をご覧ください。
注目のハイライト
-
環境科学:火山活動が中世ヨーロッパにペストをもたらしたかもしれないCommunications Earth & Environment
-
人工知能:チャットボットは投票意向に影響を与えるかもしれないNature
-
社会科学:不安定なビデオ通話は、会話だけでなくそれ以上のものを損なうNature
-
天文学:衛星による光害が宇宙天文学研究を脅かしているNature
-
素粒子物理学:風変わりなクォーク四重項の定量化Nature
-
動物の行動:病気のアリはコロニーを守るため自ら犠牲となるよう合図するNature Communications
