Research Press Release
小さなゲノムを作る
Nature Methods
2010年10月11日
細胞小器官(マウスのミトコンドリア)の全ゲノムを人工的な60ヌクレオチドの断片から合成したという研究成果が、Nature Methods(電子版)に発表される。この研究は、あらゆる改変を施した小さなゲノムの迅速な設計への扉を開く可能性がある。
かつてD Gibsonたちは、人工的な部品から細菌ゲノムを作り上げたが、そのゲノムの組み立ては手間のかかる高コストなものであった。今回研究チームは、試験管内での進行が可能であらゆる配列を取り扱うことができ、高速でほぼ自動化可能なものとなるよう、その組み立て工程を最適化した。600本の重複するオリゴヌクレオチドから16,300塩基のマウスミトコンドリアゲノムを合成することにより、最適化されたその方法の潜在能力が示された。そのミトコンドリアの機能は調べられていないが、研究チームはそれを行うための方法を提唱している。それにより、この組み立て方法は、あらゆる遺伝因子を小さな構成要素から合成する工程に役立つと考えられる。
doi:10.1038/nmeth.1515
「Nature 関連誌注目のハイライト」は、ネイチャー広報部門が報道関係者向けに作成したリリースを翻訳したものです。より正確かつ詳細な情報が必要な場合には、必ず原著論文をご覧ください。
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