Research Press Release
全球アルミ循環の影響
Nature Climate Change
2012年10月8日
2050年の温室効果ガス排出量を2000年比で50%削減するという目標に関して、もし開発途上国におけるアルミのストックのパターンが先進工業国のパターンをたどれば、目標達成はできないとする研究報告が、今週、Nature Climate Change(オンライン版)に掲載される。
G Liuたちは、今後の全球アルミ循環のシミュレーションを行い、それに関連する排出経路と緩和可能性を調べた。その結果、50%削減という目標は、今後の世界のアルミの一人当たりのストックを200kgで飽和させなければ達成できないことが判明した。この200kgというレベルは、現在の主要先進工業国でのレベルである400~600kgよりかなり低い。このことは、炭素捕捉、炭素貯蔵など一次生産による排出量の削減に焦点を当てた従来の緩和戦略を補完するものとして、使用中の材料のストックを減らしつつ、サービスのレベルを現状維持かそれ以上に高めることを目標とした革新的な方法(例えば、軽量設計や部品の最適化)が必要なことを示している。
doi:10.1038/nclimate1698
「Nature 関連誌注目のハイライト」は、ネイチャー広報部門が報道関係者向けに作成したリリースを翻訳したものです。より正確かつ詳細な情報が必要な場合には、必ず原著論文をご覧ください。
注目のハイライト
-
生物多様性:サンゴ礁の食物連鎖が短縮されているNature
-
ロボティクス:新しいビジョンシステムは人間より速く動きを認識できるNature Communications
-
地球科学:地球の核には水素の海が存在する可能性Nature Communications
-
医学:大規模言語モデルが一般市民の医療に関する意思決定を改善しないかもしれないNature Medicine
-
スポーツ:試合日には「サッカー熱」が最高潮に達するScientific Reports
-
コンピューターサイエンス:人工知能を活用した科学文献のレビューの改善Nature
