Research Press Release
ヨーロッパの夏に対する大西洋の影響
Nature Geoscience
2012年10月8日
1990年代にヨーロッパの気候が北部では穏やかで湿潤な夏季へ、南部では暑く乾燥した夏季へと変化したことは、北大西洋水温の振動の高温な段階と関連があると、今週号のNature Geoscience(オンライン版)に発表された研究が報告している。北大西洋水温が低温の段階に戻るまでは、このパターンが継続すると思われる。
Rowan SuttonとBuwen Dongは観測から得られた気候データを分析し、北大西洋水温とヨーロッパの気候との間の関連性を調べた。彼らは、1990年代にヨーロッパの気候が夏には顕著に、また春と秋にはそれほど顕著ではなく変化したことを発見した。この変化は北大西洋のかなりの温暖化と一致しており、既に見つかっている大西洋水温の十年振動のパターンと関係がある。著者等は、気候が海洋温暖化に応答して変化したことを示唆している。これまでの変化に基づくと、この振動が低温の段階へ戻ることは急激に起き、ヨーロッパの気候パターンに急速な変化をもたらす可能性がある。
doi:10.1038/ngeo1595
「Nature 関連誌注目のハイライト」は、ネイチャー広報部門が報道関係者向けに作成したリリースを翻訳したものです。より正確かつ詳細な情報が必要な場合には、必ず原著論文をご覧ください。
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