Research Press Release
植物の成長に対する刺激と制限
Nature Climate Change
2012年10月1日
二酸化炭素の肥沃化効果とは、大気中の二酸化炭素濃度の上昇によって植物の成長が促進されることだが、この肥沃化効果が、窒素の利用可能量によって制約される場合のあることが、長期的な実験的研究で明らかになった。この研究結果を報告する論文が、今週、Nature Climate Change(オンライン版)に掲載される。
植物の成長が促進され、その結果として炭素が大気から除去されれば、将来的な気候変動の速度を鈍化させる作用となる可能性がある。しかし、この作用が、他の制限要因が存在していても持続するのかどうかについては明確になっていない。今回、Peter ReichとSarah Hobbieは、そのような相互作用を地球系モデルに組み込むことが、二酸化炭素肥沃化効果とその全球炭素循環に対する影響の予測精度を高めるうえで必要となる可能性が高いと指摘している。
doi:10.1038/nclimate1694
「Nature 関連誌注目のハイライト」は、ネイチャー広報部門が報道関係者向けに作成したリリースを翻訳したものです。より正確かつ詳細な情報が必要な場合には、必ず原著論文をご覧ください。
注目のハイライト
-
気候変動:海面上昇の中でヴェネツィアを守るための戦略Scientific Reports
-
人工知能:LLMの特性はデータに含まれる隠れたシグナルをつうじてほかのモデルに漏れ出すかもしれないNature
-
医学:兄弟間の幹細胞移植がHIVの長期寛解と関連するNature Microbiology
-
医学:遺伝的差異がGLP1治療の転帰に影響を与えるかもしれないNature
-
地球科学:人工光放出の地球規模での変化Nature
-
古生物学:ミイラ化した爬虫類が初期の呼吸器系を明らかにするNature
