Research Press Release
膵臓がんに関連する遺伝的多型
Nature Genetics
2011年12月12日
膵臓がんは、罹患者の生存率が最も低いがんの1つだが、このほど、中国人集団において膵臓がんに関連する遺伝的多型が同定された。その詳細を報告する論文がNature Genetics(電子版)に掲載される。 今回D Linたちは、漢民族系中国人の膵臓がん症例(981例)と対照(1,991例)を対象としたゲノムワイド関連解析を行い、その後、中国全土の病院の症例(2,603例)と対照(2,877例)のデータで追試を行った。その結果、膵臓がんのリスクに関連する5つのゲノム領域が新たに同定された。今回の研究により、膵臓がんの新たな発生経路と膵臓がん治療の標的候補が示唆されている。
doi:10.1038/ng.1020
「Nature 関連誌注目のハイライト」は、ネイチャー広報部門が報道関係者向けに作成したリリースを翻訳したものです。より正確かつ詳細な情報が必要な場合には、必ず原著論文をご覧ください。
注目のハイライト
-
動物学:チンパンジーはアンドロイドからのあくびがうつることがあるScientific Reports
-
気候変動:干ばつの深刻化を招く要因の評価Nature
-
生物学:母親の鉄欠乏がマウスの雄の性決定に影響を及ぼすNature
-
気候:海と大気の相互作用が2023年の北大西洋熱波をもたらしたNature
-
天文学:天の川銀河はアンドロメダ銀河との衝突を回避できるかもしれないNature Astronomy
-
生体医工学:AIペンが筆跡からパーキンソン病を検出Nature Chemical Engineering