Research Press Release
オンチップの量子デバイスを設計する
Nature Communications
2011年8月17日
大きな光学素子を数多く使わずに実用的な量子デバイスを作製する技術が実証された。この新知見によって、用途が広く、安定した量子技術の開発が可能になるかもしれない。詳細は、今週、Nature Communicationsに掲載される論文に示されている。もつれた光子対の生成と制御は、数多くの量子実験の成功の鍵を握っている。今回、P Xuたちは、複数の光学的機能を1つの小さな光学素子に組み込み、それ以外のレンズや鏡を必要としないナノスケールの結晶を設計した。このナノスケールのデバイスは、もつれた光子対の発生源と導波路として働き、光を特定の場所に誘導し、集束させる。Xuたちは、結晶の設計を調整することによって、操作範囲を制御できることを見出した。このデバイスはチップに実装できることから、現実世界での量子応用に向けた魅力的な一歩前進といえる。デバイスの機能の種類を拡大するためにはさらなる研究が必要だが、Xuたちは、このデバイスが、さまざまな光学研究と光学技術の分野で注目を集めることを期待している。
doi:10.1038/ncomms1439
「Nature 関連誌注目のハイライト」は、ネイチャー広報部門が報道関係者向けに作成したリリースを翻訳したものです。より正確かつ詳細な情報が必要な場合には、必ず原著論文をご覧ください。
注目のハイライト
-
生態学:530万年前のクジラの墓場Nature
-
物理学:JUNOの最初のデータがニュートリノ物理学を前進させるNature
-
気候:人為的な海面上昇が沿岸部の異常気象の発生頻度を高めているNature Climate Change
-
2026 Nature Scientist at Work コンペティションの受賞者の発表Nature
-
遺伝学:古代のリスの糞から、豊かな先史時代の生態系が明らかにNature Communications
-
医学:減量治療中の筋肉の保護Nature Medicine
