Research Press Release
二畳紀末期大量絶滅後の海綿動物のすばやい回復
Nature Geoscience
2011年9月19日
海綿動物と微生物マットからできている砂礁は二畳紀末期の大量絶滅の150万年後に現れたとの報告が寄せられている。これまでは、動物により形成された砂礁は大量絶滅の後500万年間は存在しなかったと考えられていた。
A Brayardらは、ユタ州とネバダ州で得られ、海綿動物と微生物のマットにより形成された砂礁と解釈している化石について報告している。さまざまな軟体動物、アンモナイト類、およびウニの棘も砂礁堆積物の中に見られる。彼らは、堆積物が大量絶滅からわずか150万年後に形成され、これまでは海底に棲息している動物がほとんど存在しないと考えられてきた期間の海底には豊富な動物が棲息していた記録が含まれていると報告している。
doi:10.1038/ngeo1264
「Nature 関連誌注目のハイライト」は、ネイチャー広報部門が報道関係者向けに作成したリリースを翻訳したものです。より正確かつ詳細な情報が必要な場合には、必ず原著論文をご覧ください。
注目のハイライト
-
古生物学:南米の琥珀層に古代昆虫が「ひしめき合う」Communications Earth & Environment
-
気候変動:山火事の煙による年間死亡者数は増加すると予測されるNature
-
人工知能:DeepSeek-R1 AIモデルの背後にある科学Nature
-
医療科学:医療を導くAIツールNature
-
気候変動:温暖化によるサンゴ礁の緩衝機能の危機Nature
-
神経科学:繰り返される頭部外傷は若年アスリートの脳細胞を変化させるNature