生態学:中央アフリカの森林の構成を解明する
Nature
2021年4月22日
今週Nature に掲載される中央アフリカの森林構成図によって、将来起こり得る気候変動や人為起源の変化に対する主要地域の脆弱性が浮き彫りになった。この地図は、科学者や政策当局者が重要な資源である森林の保護戦略を策定する際の基準となる。
中央アフリカには世界で2番目に大きな熱帯雨林があるが、人口増加と地球温暖化が進むにつれて、このようなアフリカの森林は、ますます脅威にさらされている。森林を保護し、管理するためには、森林の現在の構成を理解する必要がある。
今回、Maxime Réjou-Méchain、Sylvie Gourlet-Fleuryたちの研究グループは、中央アフリカの主要な森林国5か国(カメルーン、ガボン、中央アフリカ共和国、コンゴ共和国、コンゴ民主共和国)に点在する18万か所以上の圃場から得られた600万本の高木のデータセットを用いて、中央アフリカの森林の構成を示した連続的地図を作成した。その結果、10種類の主要な森林タイプが特定された。さらにモデル化によって、森林の南北の境界部、大西洋岸の森林、コンゴ民主共和国の大部分の森林は、気候の脅威と人為起源の脅威に対して非常に脆弱であることが示唆され、そうした脅威は2085年までに急激に増大すると予想された。
Réjou-Méchainたちは、これらのデータを用いて、中央アフリカの森林の進化的潜在能力と機能的潜在能力の全体を維持するための計画の策定に役立てることができると考えている。例えば、保護区は中央アフリカの森林領域のほぼ15%に設定されているが、今回特定された10種類の森林タイプについては保護区の設定割合にバラつきがあるため、保護区を広げて、それぞれの森林タイプを同じように保護すべきだという考えが示されている。
doi:10.1038/s41586-021-03483-6
「Nature 関連誌注目のハイライト」は、ネイチャー広報部門が報道関係者向けに作成したリリースを翻訳したものです。より正確かつ詳細な情報が必要な場合には、必ず原著論文をご覧ください。
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