Research Press Release
曲げることのできる太陽電池
Nature Communications
2011年6月15日
曲げ剛性が小さく、耐屈曲性の高い太陽電池を実現する新しい設計についての論文が、今週、Nature Communicationsに掲載される。最新の太陽電池システムは、数々の望ましい特性がある一方で、電池の表面に入射する太陽光が少ない地域や機械的に柔軟な電池モジュールを必要とする用途では効果的に機能しない。J Rogersらは、疎に配置されたマイクロスケールの太陽電池のアレイを光導波路に直接埋め込んで作った複合材構造体を用いることで、この制約を克服した。この太陽電池設計の重要な特徴の1つは、上面だけでなく側面や下面からも集光できることだ。この独特な新設計は、従来の蛍光物質を用いた集光型太陽電池と異なり、超薄型で機械的屈曲性のある太陽電池も実現可能だ。
doi:10.1038/ncomms1318
「Nature 関連誌注目のハイライト」は、ネイチャー広報部門が報道関係者向けに作成したリリースを翻訳したものです。より正確かつ詳細な情報が必要な場合には、必ず原著論文をご覧ください。
注目のハイライト
-
古生物学:南米の琥珀層に古代昆虫が「ひしめき合う」Communications Earth & Environment
-
気候変動:山火事の煙による年間死亡者数は増加すると予測されるNature
-
人工知能:DeepSeek-R1 AIモデルの背後にある科学Nature
-
医療科学:医療を導くAIツールNature
-
気候変動:温暖化によるサンゴ礁の緩衝機能の危機Nature
-
神経科学:繰り返される頭部外傷は若年アスリートの脳細胞を変化させるNature