Research Press Release
【工学】障害物を飛び越え、流体中を移動し、這って前進して荷物を運ぶ超小型ソフトロボット
Nature
2018年1月25日
多様な歩行運動様式を備えたミリメートルスケールの磁気制御ソフトロボットについて報告する論文が、今週掲載される。この長方形のソフトロボットは、荷物を運んでいる間に、這って前進するモード、歩行運動モード、流体中を移動するモードの切り替えができ、マイクロ工学と医療(例えば、標的への薬物送達、低侵襲手術)に応用できる可能性がある。
人間の手が届かない場所への移動を目的とする既存の小型ロボットは、複雑な表面や地形の通り抜けに苦戦する傾向があるが、ソフトロボットは、剛体ロボットより移動性に優れている。今回、Metin Sittiたちの研究グループは、地形に応じて転がったり、飛び上がったりなどいくつかの歩行運動様式の切り替えができる磁気制御のケイ素樹脂デバイスを開発した。このデバイスは、物理的介入なしに流体中の移動から明確な構造を持たない固体表面上の移動への移行ができ、荷物を積み込み、輸送し、別の場所で降ろすことができる。
doi:10.1038/nature25443
「Nature 関連誌注目のハイライト」は、ネイチャー広報部門が報道関係者向けに作成したリリースを翻訳したものです。より正確かつ詳細な情報が必要な場合には、必ず原著論文をご覧ください。
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