Research Press Release
木星の南極で見つかったオーロラ
Nature Astronomy
2017年10月31日
木星の南極でX線オーロラを発見したという論文が、今週掲載される。この研究は、長らく探し求められていた南極のオーロラが、予想に反して北極のオーロラと独立して挙動することを明らかにしており、木星でX線オーロラが生じる仕組みについて我々の現在の理解に疑問を投げ掛けている。
オーロラは、恒星からの高エネルギー粒子のウインドが惑星の磁場(磁気圏)と相互作用するときに起こる惑星の現象で、一般に磁極に出現する。強力な磁気圏を持つ木星は、広い範囲で強いオーロラを生じ、特にX線で観測される。しかしこれまで見つかっていたのは、北部のホットスポットのみだった。
William Dunnらは、2007年および2016年のXMM-ニュートンとチャンドラの2つの観測衛星から得られたデータを用いて木星の南にあるX線オーロラのホットスポットを発見し、オーロラの挙動についての研究を行った。意外にも、北極と南極のX線のホットスポットは異なる周期と強度でパルス状に発光する。
これらの結果は、木星のオーロラがどのように生じるかの現在のモデルでは予測されない。論文では、この挙動についていくつかの考えられる説明を提案しているが、現在木星を軌道運動しているNASAの探査機ジュノーによる観測は、提案された機構の識別に役立つと考えられる。
doi:10.1038/s41550-017-0262-6
「Nature 関連誌注目のハイライト」は、ネイチャー広報部門が報道関係者向けに作成したリリースを翻訳したものです。より正確かつ詳細な情報が必要な場合には、必ず原著論文をご覧ください。
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