Research Press Release
マングローブでの大きな炭素貯蔵
Nature Geoscience
2011年4月4日
マングローブの森は大量の炭素を地下に貯蔵できることが、Nature Geoscience(電子版)に発表される。マングローブの森の面積は過去50年の間に森林伐採のために30~50%減少している。
D Donatoらは、インド太平洋地域において25箇所のマングローブの森林で炭素保有量を調べた。彼らは、マングローブは熱帯地域で最も炭素に富んだ森林の一つであることを示した。ほとんどの炭素は堆積層の下に保存されている。彼らはマングローブの伐採により年間0.02~0.12ペタグラムの炭素吸収の損失が生じていると見積もっており、これは全球の森林伐採が原因となった炭素放出の最大10%に匹敵する。
関連するNews & Viewsの記事でS Bouillonは、この発見が、「マングローブ生態系は第一に保全すべき地域として考慮するための強い動機を与えている」と論じている。
doi:10.1038/ngeo1123
「Nature 関連誌注目のハイライト」は、ネイチャー広報部門が報道関係者向けに作成したリリースを翻訳したものです。より正確かつ詳細な情報が必要な場合には、必ず原著論文をご覧ください。
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