Research Press Release
細菌をシャトル輸送
Nature Immunology
2011年10月31日
細菌に対する免疫応答の誘発に、血小板が重要な働きをするらしい。
血小板の古典的役割は、血液凝固反応を引き起こすことだが、D Buschたちは、ある種の細菌が血液中で速やかに血小板に覆い隠されることと、この過程には血小板が発現するGPIbという分子が必要なことを明らかにした。こうなった細菌は脾臓へと運ばれ、そこで樹状細胞(本格的な免疫応答の開始に重要な役割を果たす細胞)に取り込まれる。血小板がうまく覆えないときには、細菌はマクロファージという別の免疫細胞のところに運ばれて破壊されるが、この細胞は免疫記憶を生じさせない。
doi:10.1038/ni.2140
「Nature 関連誌注目のハイライト」は、ネイチャー広報部門が報道関係者向けに作成したリリースを翻訳したものです。より正確かつ詳細な情報が必要な場合には、必ず原著論文をご覧ください。
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