【生態】フラミンゴの性的誇示の複雑度
Scientific Reports
2016年11月25日
野生のフラミンゴによる性的誇示の複雑度は、個体が繁殖する可能性に影響を及ぼしているという結論を示した論文が、今週掲載される。
フラミンゴは、一雄一雌型の社会を作っているが、フラミンゴのつがいが一雄一雌関係を形成するのは、その繁殖期限りのことであるため、全ての性的に成熟した個体は、毎年、集団誇示に参加して新たな交尾相手を見つけようとしているが、成功の程度には個体差が認められる。
今回、Charlotte Perrotたちは、野生のフラミンゴ(4~37歳)を対象として、性的誇示の複雑度(SDC)の個体差を調べた。Perrotたちは、5分間の一連の求愛行動をする100羽のフラミンゴを個別に観察し、その際に用いられた姿勢の違い(2~8種類)と1つの姿勢と次の姿勢との間の移行部分の違い(2~17種類)をもとに誇示の複雑度を計算した。
Perrotたちは、フラミンゴのSDCが高いと、(交尾相手を引き付けて)繁殖個体になる確率が高まることを発見し、SDCの高さは、フラミンゴの個体の質を示すシグナルであり、営巣場所を確保する際の競争力の高さを示している可能性があるという考えを示している。また、フラミンゴの年齢とともにSDCが上昇し、20歳頃からは低下するという観察結果も得られた。SDCの上昇は成熟に伴う運動能力の向上によるものだが、20歳以降のSDCの低下は生殖能力の低下を反映していることが示唆されているとPerrotたちは考えている。
doi:10.1038/srep36242
「Nature 関連誌注目のハイライト」は、ネイチャー広報部門が報道関係者向けに作成したリリースを翻訳したものです。より正確かつ詳細な情報が必要な場合には、必ず原著論文をご覧ください。
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