注目の論文
【材料】クモの糸に導電性を与えて高性能センサーの開発をめざす
Nature Communications
2013年9月11日
Materials: Conductive web improves spidey sensors
クモの糸をカーボンナノチューブで被覆して作った強力で柔軟な導電性繊維について記述された論文が、今週掲載される。今回の研究で、この材料をエレクトロニクス用途に利用する道が開かれた。
クモの糸は、すぐれた強度と柔軟性など、構造的に有益な特性を数多く備えており、電子デバイスでの利用で注目を集める可能性があるが、エレクトロニクス用途で利用できるかどうかは、導電性材料との適合性にかかっている。今回、Eden Stevenたちは、クモの糸を導電性カーボンナノチューブで被覆するための合成方法を開発した。この方法で作製される材料は、被覆されていない導電性繊維より靭性が高く、この新材料の導電性は糸の物理的歪と湿度に依存している。今回の結果は、この材料を用いたさまざまなセンサー(例えば、心臓パルスセンサー)の実証を通じて、クモの糸を用いた電気デバイスのさらなる開発に役立つことが期待されている。
doi: 10.1038/ncomms3435
注目の論文
-
5月18日
生物工学:眼圧を測定して緑内障治療薬を送達するコンタクトレンズNature Communications
-
5月11日
物理学:群れの中で個々の鳥が速度を調節する仕組みのモデル化Nature Communications
-
4月28日
心理学:テレビ電話を介した交流では創造力が低下することが実証されたNature
-
4月28日
工学:これまでの記録を塗り替えた新しい跳躍ロボットNature
-
4月27日
惑星科学:DNAを構成するピリミジン塩基が隕石から検出されたNature Communications
-
4月27日
電子工学:既存の銅線インフラが光ファイバーネットワークを補完して超高速ブロードバンドの実現に役立つかもしれないNature Communications